産業廃棄物収集運搬業の許可更新を控えている事業者の方へ。うっかり有効期限を過ぎてしまうと、許可が失効して再取得が必要になることがあります。今回は、更新前に必ず確認しておきたい3つの準備ポイントを整理しました。
1.許可証の有効期限と更新手続きのタイミングを確認する
産業廃棄物収集運搬業の許可には有効期限(原則5年間)が設けられています。更新申請の受付は、多くの都道府県で有効期限の約3か月前から開始されます(自治体により異なります)。
なお、有効期限内に更新申請を行っていたにもかかわらず、期限までに許可・不許可の処分が下されなかった場合は、廃棄物処理法第14条第3項の規定により、処分が下りるまでの間は従前の許可が引き続き有効となります(いわゆる「みなし許可」)。これは、余裕をもって早めに申請していた場合に適用される保護規定です。
期限ギリギリの提出では、書類の補正対応が間に合わない場合もあります。申請の受付が始まる3か月前を目安に、スケジュールを立てておきましょう。
2.講習修了証・決算書など必要書類を整理する
更新申請には、一般的に次のような書類が必要です。
・更新講習の修了証(代表者または役員のもの)
・直近3期分の決算書(貸借対照表・損益計算書)
・役員全員の住民票
・登記されていないことの証明書 など
なお、必要書類の様式や種類は都道府県ごとに異なります。事前に申請先の窓口で確認することが重要です。
講習修了証の有効期限に注意
講習修了証には有効期限があります。JWセンター(公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター)が実施する講習会の修了証の有効期限は、新規講習が修了日から5年、更新講習が修了日から2年とされています(愛知県・埼玉県など一部の都道府県・政令市では5年に変更されている場合があります)。
更新申請に使用する修了証は、「従前の許可の有効期限の翌日」時点で有効なものが必要です(自治体により取扱いが異なる場合があります)。有効期限切れにならないよう、許可の有効期限が2年以内に迫ったら、早めに更新講習の受講を検討しましょう。
変更届の提出漏れにも注意
更新申請の前に、役員の変更・本店所在地の変更など、変更届の提出が必要な事項が生じていないかも確認してください。変更届の提出漏れがある場合、更新申請と並行して対応しなければならず、スケジュールが圧迫されます。
3.行政書士への早めの相談でスムーズな申請を
更新申請は、都道府県ごとに提出書類や様式が異なります。特に複数の都道府県で許可を取得している場合は、手続きの時期が重なることもあり、早期の段取りが不可欠です。
行政書士に早めにご相談いただくことで、
・書類不備による差し戻しを防げる
・変更届の提出漏れを事前に発見できる
・更新後も途切れることなく事業継続できる
など、多くのメリットがあります。
更新を忘れると再講習・再申請に!
有効期限内に更新申請を行わなかった場合、許可は失効します。再び許可を取得するには、新規申請と同様の手続き(講習の再受講・書類準備・申請・審査期間)が必要となり、時間・費用ともに大きな負担になります。
「まだ先の話」と思っているうちに期限が近づいてしまうケースは少なくありません。許可証の有効年月日を今すぐ確認し、余裕をもった準備を始めましょう。
当事務所では、産業廃棄物収集運搬業の許可更新申請のサポートを行っております。書類の確認から申請書類の作成・提出まで、お気軽にご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
内容は行政書士 吉田哲朗(行政書士吉田哲朗事務所 代表)が確認し、公開時点の法令・運用基準に基づき監修しています。講習修了証の有効期限など、都道府県・政令市によって取扱いが異なる事項については、申請先の窓口に直接ご確認ください。