2026年7月7日

経営事項審査を受審しているかを確認する方法(CIICの使い方)

 建設業者が公共工事を発注者から直接請け負うためには、経営事項審査(経審)を受け、総合評定値(P点)を取得しておく必要があります。しかし実務では「取引先が経審を受けているか確認したい」「自社の最新結果が公表されているか調べたい」という場面も少なくありません。こうしたときに役立つのが、CIIC(一般財団法人建設業情報管理センター)が運営する経審結果の公表サイトです。ここでは、受審状況を確認する方法を簡潔にまとめます。

CIICとは何を公開しているのか

 CIICは、国土交通大臣の登録を受けた登録経営状況分析機関であり、経審のうち「経営状況」の分析を担う機関です。あわせて、全国の許可行政庁に提出された経審結果を集約し、無料で検索できる公表サイトを運営しています。公表される主な情報は次のとおりです。

 ・総合評定値(P点)および業種ごとの評点
 ・経営状況(Y点)、経営規模、技術力、社会性等の各評点
 ・審査基準日や有効期間などの審査関連情報

 これらは一般の事業者でも無料で閲覧でき、取引先確認の場面でも広く利用されています。

受審状況を調べる手順

 CIICの検索ページでは、商号や許可番号を入力するだけで受審状況を確認できます。まずCIIC公式サイトにアクセスし、「経審結果の公表」のリンクから検索画面を開きます。次に商号名称または許可番号のいずれかで検索します。商号検索では表記ゆれで該当しないことがあるため、キーワードを短めに区切って入力すると見つかりやすくなります。該当する建設業者が表示されれば、総合評定値(P点)や業種ごとの評点、直近の審査基準日、有効期間などを確認できます。

検索結果が表示されない場合

 検索しても該当する事業者が表示されないときは、次のいずれかが考えられます。

 ・経営事項審査を受けていない
 ・商号が異なる(旧社名で受審している、法人成り前後など)
 ・商号名称ではなく許可番号での検索が必要
 ・そもそも建設業許可を取得していない

CIICを確認するメリット

 経審の受審状況を確認することで、次のような判断がしやすくなります。

 ・公共工事に参加できる体制が整っているか
 ・過去の経審結果から財務体力や技術力の傾向を把握できる
 ・元請・下請としての信頼性を客観的な指標で評価できる
 ・取引先リスクを事前に把握できる

 特に元請として下請を選定する場面では、CIICでの確認がリスク管理の基本の一つとなっています。

まとめ

 CIICは、建設業者の経営事項審査の受審状況を無料で確認できる、公的で信頼性の高い検索サイトです。商号や許可番号を入力するだけで、受審の有無や総合評定値(P点)、審査基準日などをすぐに確認できます。公共工事を扱う事業者、取引先の信用調査を行う企業、自社の審査状況を確認したい建設業者にとって、活用しておきたい情報源といえます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
内容は行政書士 吉田哲朗(行政書士吉田哲朗事務所 代表)が確認し、公開時点の法令・運用基準に基づき監修しています。実際の申請要件や判断は、各行政庁の指導に従ってください。